去年末で、しんちゃん所の唯一の社員だった「たっちゃん」が
「俺、大工になります」
と、しんちゃんの会社を辞めた。

中学を卒業しての2年、定時制高校へ通いながら1から仕事を覚えて、やっとしんちゃんの右腕となりつつあった。

自分のやりたい事をしんちゃん所で仕事をしながら見つけて、自分の進みたい方向へ行くという話は私からしてみれば、かなり嬉しい話だった。
本人も嬉しかったけど、それでもちょっぴり寂しかったようだ(笑)

で、今年のお正月。

取引先の社長のお下がりの車を、買う話をしていた。

「お給料払ってた分を、支払に当てればいいけんさー♪」
と、ウキウキ。
「いい車買っても、1人になったとやったら、忙しいけん乗る暇なかろーもん。買っても、しんちゃんのお父さんの専属車になるだけよ」
と、言っても
「とーちゃんなんか絶対乗せん!!」
と言い張っていた。

そして、今週。

たっちゃんの友達で、たまに忙しい時に、ヘルプを頼んでいたたっちゃんの友達が、学校を退学になったから、しんちゃんの所で働かしてくれとやってきたらしい。

しんちゃんは、ふたつ返事でOKを出した。

そして、職場でちゃんと働くべき作業着や靴、工具などを一通りそろえてやった。

内容を聞いていると、会社か何かわかんないくらいの所でここまでの待遇は良すぎるやろーと思う内容。

まぁ、私がつべこべいう事ではない。

あれをどうしたとか、こうしたとか話を聞いて「ふーん」「へぇー」「すごいやん」と聞くだけの役目(笑)

ただ、
「普通、会社ってどげん?」
と、会社勤めをしたことの無いしんちゃんが、普通の会社の事が気になる時には、
「うちの会社はこうだよー」
と教えてあげることにしている。

そして昨日、気が付いたように

「俺、車買おうと思いよったけど、給料払わないかんくなったけん、また買えん。しまったー。」

と後悔していた(笑)

私は、構ってもらえなかったり1人で無理して体を壊したりするよりも、今の仕事の殺人バンパーのついた、なぜか年末車庫短になってしまった、しんちゃんの仕事の車で十分だ。

遠出をする時は、私のやっこ号で行けばいいんだし。

「暫くは、快適空間のできつつかるやっこ号の助手席でいいちゃないと?」

と返すと

「そうたいなー、なんちゃんて社長はまだ車とか持てんなー」

とがっかりしていた。

でも、なんとなくまだ、車を諦めていないしんちゃんが居るのを私は知っている(笑)

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