私のとってもお気に入りのおでん屋さんが、今年の3月で閉店すると聞いたのは、去年の春だった。

18歳から通い始めたお店。
確か、40年ほど続いているんだとか。
カウンター10席ほどと階段の下だろう4人も座ればぎゅーぎゅーの座敷。
このお店には、うちのとーさまもかーさまも若い頃にお世話になっている。
コンビニのおでんのように、あっさりと上品ではなく、じっくりととろとろになるまで煮込んだ大根やスジ。
自家製の餅の入った、もち巾着。
マヨネーズとポテトの配分が絶妙な、ポテトサラダ。
頼んだら、あっという間に出来上がってくる、とろっとろの卵焼き。
一つ一つ、丁寧に作られた焼き鳥。
お店を開けるまでの時間に、おとーさんとおかーさんがフルフルで準備して、信じられない程の低価格で、いろんな美味しいものを出してくれた。
お店が無くなると聞いたとき、親友まきと何度、「あのおでんを無くしちゃいけない。後継者になろう!」と話をしたことか(笑)

結局、50代後半の方が後を継がれるという事になった。
何も出来ない人らしく、今年から、3月の引き継ぎまで、一緒にカウンターの中で働くのだそうです。

昨日、まきと2人で行ってきたのだけど、おかーさんが洗物をしていても、カウンターの中のおかーさんの場所にぼーっと座ったまま。
おでんも間違えるし。
てめーやる気あるんかいっ!
って、突っ込みを入れそうになった私を、まきが止めた。

めっちゃ不安。

私の中でのおでん屋は3月で閉店だ。

いいお店が無くなっていくのは悲しいけれど、そろそろおとーさんとおかーさんを、忙しい毎日から開放してあげなきゃな。
と寂しく思ったのでした。

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