なんだか寂しい

2007年11月27日
今日仕事で10年以上もお世話になっている院長婦人のお宅へ出かけた。

年に5回、多いときは毎月、お宅へお邪魔して、パソコンのあれこれのメンテナンスや、書類の作成をするのだけど、ここ半年ばかりは電話もかかってこなかった。

私から電話しても、お留守の時が多くて、もしかして婦人が病気にでもなっていらっしゃるのでは・・と心配していたら、院長がこの秋に倒れられたとか。

「一時はどうなる事かと思ったのよ。とりあえずは落ち着いて、病院は息子がやってくれてるけれど、あの人は自分で開業するだろうから、家の病院は、今年いっぱいで廃業することにしたの。」

と、おっしゃる院長婦人の目はうるんで、声が震えていた。

私は院長夫人との付き合いだったので、院長と直接お会いすることはそう無かったのだけれど、今寝たきりでいらっしゃると聞くとなんだか、胸が苦しかった。

ちゃきちゃきで、病院の雑用も一切すべてをこなし、かつ自分でも会社を作ってしまって活動するという、とっても意欲的で活動的だった院長婦人。

今回の年賀状は患者さんや今までお世話になった人へお礼も兼ねているからと、図柄や文章もそれ向きのものをと2人でいろいろと考えて、院長婦人も私もうるうるしながらの作成だった。

「るるさんには、また暫くご迷惑をかけるかもしれないけど、ごめんなさいね。家が廃業しても、パソコンのメンテと操作指導に来てくれるかしら?」

といわれ、私は

「はい。毎年年末には、『来年はお嫁に行って、一緒に年賀状が作れないかもね』といわれ続けてまだまだ、独身ですから。大丈夫です。来年もきっとこうやって話をしながら年賀状を作ってますよ。」

と答えた。

長く続いたって事は、それだけの歴史と思いがあるはず。

そんな婦人の気持ちを考えると、切なく、そして寂しくなったのでした。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索