いい人すぎる男

2007年9月2日
しんちゃんは、多分「いい人」だと思う。

いや、これが当たり前で、今までの私がダークだったといわれれはそれまでなんだけど・・。

友達や先輩が困っていると、助ける。

っていうか、友達や先輩はしんちゃんが助けてくれるとわかっていて助けを求めてくるのだと思う。

お金を貸したり、家の電気系の修理や設営を無料でやってしまう。

お金に関しては、しんちゃんだって、会社があるわけだからちょっと心配になって聞いてみた。

「基本、自分が大事やっけん、余裕がなかったらそんか事せんし」

とあっさり返ってきた。

しんちゃんが稼いだお金だし、私がわーわー言うのもおかしいしなぁ。

「でもさ、お金貸しても返ってこん事だってあるっちゃろ?」
と聞くと、

「最初から返ってくるとか思って貸しとらんし、返しきらんとやったら、体で返してもらうだけやし」
とにっこり笑う。
こ、こわい(涙)
体でですか?
女の子だったらどーすんの?まして、男の子の場合はお(ぴー)りですか??
などといろんな妄想をしていたら、
「うんにゃくさい、俺の会社の人手が無いときには、無理にでも出動させる」
と、真顔で話、話終わったらにっこりと笑った・・・・。
こえーーーーーー(怯)

「それにさ、助けて欲しいと思った時に俺の事をその人は思い出したわけやろ?だったら、助けてやりたいやん」
と、言う。

何となくわからないでもない。

「しんちゃんの思ってる事さ、わからんでも無いけど、自分で自分の身を滅ぼすような事だけはしないでね」

と言っておいた。
私はまだ暫くは、しんちゃんに養ってもらうつもりはないから。
しんちゃんが自分で稼いだお金は自分の好きに使ってもらっても構わない。

そんな話をして暫くたっての事、私の銀行口座の残金が少なくて、引き落としが出来なかったとかで、携帯にカード会社から電話がかかってきた。

「うえー。足りると思って、お金移動しとらんかったら、引き落とし出来てないってさー」
と、何も考えずにそんな話をした。

「お金いくら足りんと?」
「今の話じゃ、2万くらいかなー」
・・と話をしてから、はっ!と気が付いた。

しんちゃんが私に2万円を差し出す。

「え?なんこれ?」
「だって足りんとやろー?」
「いやだっけん、他の口座から移してなかったからで、ちゃんと払うお金くらいあるよー」
「いいけん。これでちゃんと払わんね。」
「あのね。私はこーいうのヤなの!」
「遠慮せんでいい。俺達はそんな付き合いしてないやろ?」

しんちゃんの言ってる意味はわかるし、そんな付き合いくんだりの言葉はすごく嬉しかったんだけど、これは私の問題であってちゃんと支払えるのだ。

ちょっとした言い合いになってしまった。

そして、何も考えずにそんな言葉を普通に話してしまった自分に腹がたって、涙が出た。

一緒にご飯食べている時だって、しんちゃんは私の事お金が無いかわいそうな人と思っているんじゃなかろうか?
バイトだってしているし、お金に困っているって思ってるんじゃなかろうか??

そんな風にまで思えてしまって、さらに涙が出てきた。

「泣かんでもいいやん」

そう言われても暫く涙が止まらなかった。

すこし、しんちゃんがわからなくなってきた。

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