すごく貧乏だったのに、とっても欲しくてお金を貯めて買ったとかなんとか、小さい私に向かってとーさまが自慢していたのを覚えている。
私が中学生になる頃、そのライカは隠居して、ディスカウントショップで、全てがオートの「ばかちょん」カメラを買った。
それから20年・・・。
ばかちょんなわりにはがんばったと思う。
ビデオカメラも何もない我が家。
何かと、このカメラだけでがんばってきた。
がしかし、先日、両親＆甥っ子と出かけた時。
甥っ子や姪っ子の写真を撮るのが大好きなとーさま。
いつものように、ばかちょん片手だった。
「ぽてっ」・・・・・・・・・・・・・
「あぁぁぁ、おとーさん、カメラ落としちゃったよー」
と言いながら、カメラを拾い、撮影を開始したところ
「・・・・・」
うんともすんとも言わない。
「もーだめっちゃなーい。20年ものだしー」
と言う、かーさまと私の言葉を聞きながら、とても悲しそうにしていたとーさま。
で、先週から、デジカメのカタログをわんさかと私の部屋に置いていった。
新しいものを買うと決めると、元気になるんだから現金は人ではある（笑）
3つほどチョイスしてあげて（使い方や性能で）買ってきたのがこれ。
6月の頭に京都である同窓会に持っていくんだとかではりきっている。
もう、落とすなよ。とーちゃん。
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