田舎の贈り物

2005年5月4日 趣味
すごくカルチャーショックというか、なんというか。

今日のレビューは、今の時期になると、朝こっそりと贈り物がおいてある、竹の子。

ほかにも、胡瓜やトマト、みかん、田舎に住むと毎日のようにたくさんの贈り物をいただく。

誰が置いていったのかすらわからないけど、かーさまにはわかるらしい(笑)



こうちゃんが休みだったので、近くにある古墳公園に出かけた。

自然の中に囲まれて、今の時期、町の人の美術展なんかがあって、ゆっくりそのコースを廻る。

途中、樹齢なんねんだかわからないけど、すごくきれいな野ばらの壁の中をくぐってみたり、雑草で草笛を作ったりしたのだけど、そのときかなりのショックを受けた。

確かに私の住んでる所は田舎だ。

小さい時に、田んぼの藁葺きで基地を作ったりして、よく大人にしかられたりした。

春には、高菜を植えていない畑で蓮華を摘み、近所のおっちゃんに連れられて、竹の子堀に行ったり

夏にはあぜ道を散歩すれば、必ずと言っていいほど、にょろろ君にも会うし、川にはメダカが泳ぎ、ザリガニだっていた。

ゴムぞーリを履き、川の中に入って、メダカやフナやザリガニを採り

山へカブトムシ、くわがた、玉虫を採りに出かけた。

秋になれば、山へ栗やどんぐり、椎の実を採り、焚き火をして、それを焼いて食べるのが楽しかった。

冬はまた山へ行き、みかんの収穫を手伝った。

最近はこんな事もあまり出来なくなったけど、私は自分の田舎育ちを誇りに思っているし、新幹線の線路が通るとかなんとかで、立ち退きしなくてはいけない現実をとても悲しいと思っている。

・・・・と間の話が長くなったのだけど、途中で「ぴーぴーまめ」と私たちの間では呼ぶ野草がある。

エンドウ豆みたいな小さな豆をつける草だ。

その膨れた豆の部分を摘み、中の豆を出して、口で吹くと「ぴー」とも「ぶー」とも言わない音がする。

ぴーぴーまめを見つけて喜んで「ぶー」と鳴らしていると、こうちゃんが

「お前いったいどんなんじゃ?」

と不思議な質問をされた。

実はこれをこうして〜と説明して

「知らない?」

と聞くと

「知らん」

といわれた。

そのときまで、こうちゃんも結構田舎のガキ大将だったので、同じだと思っていたので軽くショックを受けた。

えー、しおだったら、喜んで二人で「ぶーぶー」言わせるのにー。

そんで今度見つけた、「カマキリの卵」

「みてー、ほら、すごーい。久しぶりにカマキリの卵とか見たー」

「お前はファーブルか。カマキリはわかるけど、卵なんて見たことない」

と言われ、またまた寂しい気持ちになる。

「えー。この卵からさー。大人のカマキリとおんなじ形した、いちょまえに鎌まであるカマキリが、わらわら生まれてくるの知らんと?」

「うわー気持ち悪い。痒くなる。そんな話。」

といわれ相当のダメージを受ける。

・・・・だってかわいいのに。

でも、やっぱり私は田舎に生まれて幸せだったと思いたい。

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