誕生日ケーキ

2004年7月20日 趣味
随分前にも日記に書いた事があったかもしれないけど、私は誕生日に自分の歳の数だけのろうそくを「ふーっ」って消すことに憧れていた。

あと1週間もすれば、また歳をとってしまうのだけれども、33年間いまだにその憧れを現実のものにした事がない。

私の誕生会には、まぁるいホールのケーキではなく、白鳥の型をしたシュークリームや、かーさまお手製のチョコレートババロアが、食卓にあった。

一度、ダダをこねた事がある。

その時のかーさまの答えは

「るるの生まれた日って、暑いやろ?生クリームの大きなケーキ買っても、冷蔵庫に入らんし、すぐ悪くなるけん、ダメ」

悲しかった。

「何で真夏の暑い日なんかに私は生まれちゃったんだろう。
お誕生会だって、夏休みだから、本当に呼びたい友達は、海やら山やらに行って、来てもらえないし。ねーさまは、ばーちゃんから、毎年お誕生日のケーキ買ってもらうくせにさぁ」

今思えば、当時家が貧乏だったからなのか、それともそれが本当だったからなのかはわからない。

何もかもが、かーさまのお手製で育って来た私は、贅沢にも、お手製のお菓子なんて大嫌いだった。

当然シュークリームも大嫌いだった。

社会人になったある日、自分のお給料でホールのケーキを買った。

誕生日なんかじゃなかった。

でも、ろうそくの大を2本つけてもらった。

自分の部屋を暗くして、ろうそくを立て、火をつけて、「ふーっ」と消してみた。

誕生日でもなにもないから、楽しくなかった。

ホール全部を端からフォーク1人で食べた。

最後には気持ち悪くなった。

こんな話をしたのを笑って聞いていたけど、こうちゃんは覚えていてくれるだろうか?

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