揚げたてカレーパン〜お一人様3個まで〜

かーさまと買い物に出かけた。

最近のかーさま、箱入り主婦だとばかり思っていたら、1人だけでコンサートへ行ったり・・・となんだか人が変ったように行動派。

娘としてはうれしーような、心配なよーな・・・。

ついこの前まで、1人で電車にも乗れなかった人なのに。

で、この日は、今度1人で映画を見に行くとかで、その前売りチケットを買いに出かけた。

特別上映の映画らしく、本屋などの特定の場所にしかチケットがないんだとか。

本屋の名前はわかったけれど、場所がイマイチわからないらしくって、私が借り出された。

車の助手席にかーさまを乗せ、いろんな話をしながらの道。

チケットが手に入ったら、次はパン屋へ行きたいんだとかで、パン屋へ。

最近オープンして、カレーパンが美味しくて有名なんだとか。

しかもなかなか手に入らないという話。

駐車場も車が満杯で、暫らく空き待ち。

お店の前まで来ているのに入れないで、かーさまはそわそわ。

か「カレーパン無かったらどーしよう」

る「そん時は違うパン買えばいいやん。石釜で焼くパンなんて美味しいに決まってる」

か「でもー。先にお店に入ってようかなぁー」

る「人が多いから、一緒に行くよー。もー、そっげんそわそわせんでも、今日がダメやったら、また来ればいいっしょ」

か「ぶーーーーーーー。」

ようやく車を止めて、パンを物色。

やっぱりカレーパンがありません。

か「ほぅら、もうカレーパン無いやん。とーさまが楽しみにしとったとにー。」

る「お店の人に聞いて来る」

お客でごったがいしている店内の人をかき分け店員さんの所へ・・・。

て「ああ、カレーパンは一度に15個までしか出来ないので、こちらに並んでお待ちください」

る「かーさま、ここに並んだらいいってよ」

とかーさまと私2人して並ぶ。

て「カレーパンは数が15個しか出来ませんので、お1人さま3個までとさせていただきます」

か「ちゅーことは、2人で並んでるけん、6個いいったいねー」

る「そんなに買っても、家は3人よー。」

か「いいたい、せっかくやっけん」

る「・・・・・・・」

うしろのおばさんが

「家は家族が多いけんが、3個やったら、半分づつしか食べれんねー」

とぼやいた。

か「うちが取った3個あとであげますよ」

おおおおおおっ。かーさま！すごい！！

と感動。

だって、人見知りで知らない人と口なんてきけなかったあのかーさまが・・・・（内弁慶なかーさま）

ということで、あげたてのカレーパンを見事6個ゲットして、かーさまは、見知らぬおばさんとレジに立ち

「2人分です。分けなくってもいいです。ねー」

とか仲良しなフリしてました。

横で見てた私は、感心するばかりでした。

自分が考えているよりも、ずーっとずーっとたくましいかーさまに感動。

これで私もこころおきなく、お嫁にいけるってもんです。（予定無いくせに：涙）