ニックネーム

先日、スーパーの事務所で仕事をしていると、パートさんから

「るるちゃん！！ちょっときてー。手伝ってー。」


と言われ、売場へすっ飛んでいった。

そこには、アジア系の外人さんが5.6人。

店で一番大きなカートを押して、パートさんに一生懸命話かけている。

そこで私の登場！

もちろん外人さんは、パートさんに通じなくって私が出てきたものだから、英語が通じると思って、一生懸命話し掛けてくる。


「◎□▼※○◇×！！」（私にはこう聞こえる）


その場から逃げ出すが、それとも駅前留学しようかとも思ったけれど、しっかりと腕を捕まれている（涙）


「あいきゃんとすぴーくいんぐりっしゅ」

じゃぁ、何語がしゃべれるんじゃい！

ええ、九州弁しか喋りませんのよ（おほほ）
　


一人の女性が白い紙切れを私に差し出した。


◇すき焼きの材料◇

白菜・・・・・
なによーもう！最初っからそれを差し出しなさいよー（どこにぶつければいいのかわからない怒り）


どうもこの外人さん達、仲間数人で「すき焼き」パーティをするらしく、日本人に材料を紙に書いてもらい、それで買い物に来たらしい。


ダシ・・・・・


これは市販の物のほうがよさそうなので、15.6人前と書いてあったので、1本4人分の瓶入りのたれを5本差し出す。

「ノー」

一人のお兄さんが、多すぎると1本返そうとする。

しかし、白菜を入れるのだったら、薄まってしまう可能性大だ・・・。

せっかく日本のすき焼きを食べてもらうのに、

「オー、ニホンノスキヤキ、アジウスクテオイシクナイデース！」

とでも言われたら、国際問題に発展しかねない（ないない

身振り手振り、そして、わかる範囲の単語でそれを伝える。


「オー！」

といいながら、親指を前に出して「ぐっ！」のサイン。


よーしよし。

通じてるじゃん♪（気分は国際人）


一通りの材料を揃えて、レジはあっちだと教えると、さっきすき焼きのタレをこばんだ、おにーさんが、

「サケー、サケー」

と私に言っている。


いや、すき焼きのタレを買ったからいいんだよ、酒は・・・・。


おっ？


「どぉりんきんぐ？」

と飲むジェスチャーをする。

「イエーーーーース」
そかそか、日本酒飲みながら、すき焼きなんて、日本を心得てるじゃないのー。
で、私に選べと言う。


「・・・・・・・・・・」


甘口がいいのか、辛口がいいのか・・・・。


私が選んだお酒のせいで


「オー、ニホンのサケマズイデース」


なんて言われて国際問題に発展したら大変だ（しつこい）


そこで、一番メジャーで日本っぽい「松○梅　上撰」にした。


で、お会計も無事に済ませ、バイバイして帰って行った。


美味しいすき焼きを食べれるといいなぁー。ちゃんと作れるかなぁー。と思い見送った。


それから数日後・・・・・。


店内で買い物をしていると、


「スーキヤーキーーーーーーーーーーー」


と叫ぶ外人さん。


私を指差してる。
「あああああああああああああああああああ」


「○×▼□※・・・！！！！！」


あーまただよ。

やっぱり、駅前留学しよっかなー。
「サケー。」


と言って「ぐっ！」のサイン。


「サンキュー。サンキュー」


と私の両手を取って握手してくれた。
そっかー、お酒ちゃんと美味しかったんだね。

よかったよ、国際問題に発展しなくってさ（もういい？）

　

「バイバイー、スーキヤキー」


と私に手を振って、おにーさんは去って行った。


「・・・・・・・・・・」


私のニックネームはどーやら、「スキヤキ」らしい・・・・・・・・。